- 新卒で経理職になりたいけど、情報が少なすぎて困っている
- 経理職の内定を勝ちとる戦略を知りたい
- 新卒で経理職の職種別採用が行われている企業を知りたい
記事を書いている私は、新卒就活で経理職の内定を5社獲得しています。
内定先は全てプライム上場企業です。内定先の内訳は以下の通り。
- 時価総額10兆円~:2社
- 時価総額1兆~10兆円:1社
- 時価総額100億~1兆円:2社
※追記:就活生時代のメールアドレスを発掘したので、「経理」で検索をかけたら、いくつか経理職のインターンに参加した証拠が見つかったので、添付しておきます。
① 目標設定:大手企業の経理職の内定獲得
当サイトの目標は「大手企業の経理職の内定を獲得すること」です。ここでの大手企業とは、便宜上「プライム上場企業」とさせていただきます。
目標達成の方法は、以下の3つ。
- ① 新卒で大手企業の経理職になる
- ② 新卒で大手企業の営業職 →転職・異動で大手企業の経理職になる
- ③ 新卒で中小企業の経理職 →転職で大手企業の経理職になる
基本方針としては「① 新卒で大手企業の経理職になる」ことを目指します。就職活動に失敗した場合は、②③の方法に切り替えましょう。
② 就活戦略:内定を勝ち取る「求人応募数×選考突破率」の考え方
内定確率は「求人応募数と選考突破率のかけ算」で決まります。なので、内定確率を高めるためには、「求人応募数」と「選考突破率」を高める必要があります。
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内定確率=求人応募数×選考突破率
経理職の内定獲得が難しい理由は2つあります。
- ① 応募できる企業が少ない →求人応募数が少なくなる
- ② 総合職採用の選考よりも選考難易度が高い →選考突破率が低くなる
「求人応募数」と「選考突破率」が低くなってしまうため、必然的に内定確率は下がります。経理職の内定確率を高めるためには、「求人応募数」と「選考突破率」を高めることが求められます。
③ 求人応募数を増やす:「3本の矢」戦略
求人応募数を増やす方法は、3つあります。
- ① 職種別採用の公開求人を探す
- ② 職種別採用の非公開求人を獲得する
- ③ 総合職採用の企業で経理配属を狙う
王道の方法は「① 職種別採用の公開求人を探す方法」です。ただし、この方法だけにこだわらないでください。毎年、①の方法のみにこだわって全落ちする学生が大量発生しています。
「② 職種別採用の非公開求人を獲得する方法」「③ 総合職採用の企業で経理配属を狙う方法」も併用して、求人応募数を最大化することが重要です。
④「3本の矢」戦略①:職種別採用の公開求人を探す
一つ目の方法は、「職種別採用の公開求人を探す方法」です。探し方は以下の通り。
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Googleで「企業名 職種別採用 経理」で検索する
当サイトでも「職種別採用の企業リスト」を別記事にまとめています。
≫【大手企業91社】新卒で職種別採用を実施している企業一覧を紹介します【経理職】
⑤「3本の矢」戦略②:職種別採用の非公開求人を獲得する
二つ目の方法は、「職種別採用の非公開求人を獲得する方法」です。獲得方法は以下の通り。
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逆求人サイトに登録して「大手企業の経理職のスカウト」を獲得する
「逆求人サイト」とは、プロフィールを入力することで企業からスカウトを獲得できるサイトです。あまり知られていないですが、経理職のスカウトも獲得できます。スカウトを獲得する方法は、別記事で解説しています。
≫【逆求人サイト】職種別採用のスカウトを獲得する方法を教えます
時価総額1兆円企業からもスカウトが届きます逆求人サイトを利用して獲得できるスカウトは、以下のようなイメージです。
⑥「3本の矢」戦略③:総合職採用の企業で経理配属を狙う
三つ目の方法は「総合職採用の企業で経理配属を狙う方法」です。
総合職採用しか実施していない企業の中にも、経理への初期配属が多い企業は一定数存在します。例えば、以下のような企業です。
- ロッテ:平均配属人数4.4人
- マツダ:平均配属人数2.6人
- ダイキン工業:平均配属人数3.25人
- 三菱ケミカル:平均配属人数4人
私の方でも就職四季報5年分を購入し、経理配属の可能性が高い企業を49社ピックアップしました。
≫ 【大手企業49社】新入社員の経理配属が多い企業を紹介します
⑦ 選考突破率を高める:「差別化」戦略
求人応募数を増やしたら、次は選考突破率を高めていきます。選考突破率を高めるための方法はただ一つ。「周囲の学生との差別化」が必要です。
大手企業の経理職に応募する学生は、基本的に以下のようなスペックです。
- 学歴:MARCH以上
- 資格:簿記2級
- ガクチカ:部活・サークル・ゼミなど
- 選考対策:しっかりと取り組む
このような学生の中で、どのように差別化すればよいのか。
正直、「学歴」では差別化することができません。なので、基本的には「資格」「ガクチカ」「選考対策」の3点で差別化を試みます。以下のイメージです。
- 学歴:MARCH以上
- 資格:簿記2級+α
- ガクチカ:部活・サークル・ゼミ・アルバイト+会計系のエピソード
- 選考対策:しっかりと取り組む+他の学生がやらないこともやる
もちろん上記3点以外にも、「人間性」「カルチャーマッチ」などの差別化ポイントはありますが、明確かつ効果的な対策法がないので、当サイトでは除外します。
⑧「差別化」戦略①:資格取得
経理志望の学生は基本的に「簿記2級」を保有しています。なので、他の学生に後れを取らないために、簿記2級の取得は必須です。
その上で、他の学生と資格面で差別化したい学生は、追加で資格を取得しましょう。おすすめは以下の3資格です。
- ① TOEIC800
- ② USCPA
- ③ 簿記1級
⑨「差別化」戦略②:ガクチカ取得
一般的な経理志望の学生のガクチカは、以下の通りです。
- 部活・サークル
- ゼミ
- アルバイト
だからこそ上記のガクチカに加え、「経理・会計に関するエピソード」を用意することで、他の学生と大きく差別化することができます。
- 部活動・サークルの会計担当
- 会計系のゼミでの研究
- USCPA・簿記1級・税理士・会計士の学習
- 税理士事務所・会計事務所の長期インターン
おすすめ:税理士事務所・会計事務所の長期インターン
経理職の内定確率を高めたいのであれば、税理士事務所・会計事務所の長期インターンをやるのが一番おすすめです。
「部活動・サークルの会計担当」「会計系のゼミでの研究」などの経験を積んでいる学生は意外と多いですが、会計事務所の長期インターン経験がある学生は非常に稀少です。
⑩「差別化」戦略③:選考対策
経理職の選考対策は、大きく次の8つがあります。
- ① 志望企業の選定
- ② 職種研究
- ③ 企業分析
- ④ 自己分析
- ⑤ ES対策
- ⑥ GD対策
- ⑦ 面接対策
- ⑧ インターン対策
① 志望企業の選定
まずは「志望企業の選定」を行います。プライム上場企業だけでも1,600社以上ありますが、実際に選考を受ける企業は20~50社程度です。なので「絞り込み」を行う必要があります。
実際に選考を受ける企業を選ぶ際は、以下の軸で決めましょう。
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年収・福利厚生などの「本音軸」で志望企業を決める
今後40年間働くことを考えると、「やりがい」よりも「年収」「福利厚生」を確保する事の方が重要度が高いです。「安定よりも成長が大事」「年収で選ぶと後悔する」みたいな声をよく聞きますが、現実を考えると「年収」「福利厚生」は重要な観点です。
② 職種研究
経理志望の学生にとって、最も大事な選考対策の一つが「職種研究」です。職種研究によって、経理職の仕事に対する解像度を高めることで、選考を有利に進めることができます。
- 説明会:逆質問の場面で有効
- ES:志望動機・キャリアプランの具体性が高まる
- 面接:志望動機・逆質問の場面で有効
- インターン:逆質問の場面で有効
経理職の職種研究の方法は、以下の2つ。
- ① 経理本を読む
- ② 経理社員にOB訪問する
③ 企業分析
世間的には「自己分析 →企業分析」の順番が一般的とされていますが、まったくの逆です。
企業分析を通して「企業が求める人物像」を把握してから、自己分析の中で「企業が求める人物像」に該当するエピソードを用意する、というのが正しい順番です。